クラスゲーム
「わかった、気をつけてね。」


そう言うと音を聞きながら2人は何もしゃべらずに静かに東棟へと小走りで行った。


私は言った通り多目的室の横の部屋からしらべる。


あとこの部屋と隣の部屋で西棟は終わり。


「はぁ。やっぱり1人は怖いよ……。」


今日は賢斗もあらんもいないからいざという時たすけてもらえないし、頼れる人もいない。


1人で乗り切って早く合流するしかないのだ。


でも焦って見落とすことは絶対にできないから慎重に引き出しを1つずつ開けていく。


「キィィィ…。」


やばっ!


古くなってさびれた引き出しは少し触るだけで高くてキンとする音がなる。


この音でまた誰かが来るんじゃないの?


って思ったけど足音も声もしないことからこの近くには誰もいないことが確認できた。
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