クラスゲーム
「コンッ…誰かいるのぉ?」


少し様子を疑っているような様子で喋る子の声と口調は


「心愛?」


「あ〜、愛理かぁ。トイレしたくなってきちゃった。」


「もう、あんた驚かさないでよ!ほんとに怖かったんだから。賢斗は?」


「え〜?教えなーい。私と一緒に戻ってよ、一人でトイレ怖いしぃ。」


そう言うと笑顔でトイレに入っていった。


ほんと遭遇した方がマシなのかどうかもわかんないよ。


それに私がいること知らないでトイレに来たのに1人で怖いって、誰もいなかったらどうするつもりだったの?!


「さっきみたいにすぐ声に出したりしないでよ。もし私じゃなくてトイレの中にあの5人の誰かいたらどうすんのよ!」


一回鈴木が教室の中にいたから油断はできない。


「ごめんってぇ、そんな怒んないでよ。でもトイレにいないでしょ?」


「私はそれで教室の中にいた鈴木に追いかけられたの!どこにいるかなんて誰もわからないでしょ?!あんたなめてんの?そんな甘い考えしてたら死ぬよ?」


さっきから間宮君のこともきになるし夏菜が死んだことから内心イライラしていたのを全部ぶつけてしまった。

< 278 / 301 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop