クラスゲーム
「ごめん!!!!!」


バッとドアを開けて中にいる3人に頭を下げた。


「びっくりしたぜ…お前声デケェって!とにかく中入れよ。」


賢斗に促されるまま部屋の中に入る。


たかしはびっくりして腰を抜かして、心愛に助けを求めている…が。


心愛は手も貸さないでこっちに近づいてきた。


「なに急に?なにを謝ってるのぉ?」

急に口調が変わったような…まあいいか。
「私のせいじゃん。私がお母さんの子供じゃなかったらこんなことにはならなかった!みんなを巻き込むこともなかったのに…。」


そう言うと同時におでこを弾かれイタッと声を上げてしまった。

「謝るなんてお前らしくねぇだろ。そんなのはな、運命だ運命。お前のせいじゃねーよ。探そうぜ。」


デコピンをして満足そうに笑いながら再び机の中を探し始めた。


「そうだ、余計なこと考えてないで今は探そう。考えたって状況が変わるわけじゃないんだ。」


たかし…。


私にこんなにも大切な、仲間がいたなんて今まで意識したことなかった。



今まで偉そうにしてなにをしてるんだろ…。


「ちょっと、落ち込んでる暇あったら探してくれる?」


「あんたに言われたくないっての!」


相変わらず心愛は嫌いだけど協力して探すのは嫌ではない。


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