クラスゲーム
「夢？！じゃないよね！」


朝起きて昨日ゲームが終わったことが夢じゃなかったと確信すると嬉しさと悲しさが同時に溢れて来た。


あの5人も死んだんだろう…。


だって生き残りは5人って放送してたし。


それから学校に行く途中で賢斗と会って一緒に教室に入る。


5人だけでもまた先生も気付かないのかな…。


「愛理！賢斗！」


そこにいたのは千穂、沙知、春香。


「え？嘘？幽霊？」


そう言うと千穂が抱きついて来た。


確かに温もりも感じるし、感覚もある。


「クラスゲームに途中で出て来た人だけ生き返らせてくれたの…。死ぬって言われてたのに…。」



「死ぬって言われてまで友達のために出て行く、そんないい人たちは生き返らせてあげましょう。とか言われてね。」


ということは他のクラスメイトは死んじゃったんだ。


悲しさもあるけど今は終わったことが嬉しい。



「はる…か？！」



教室に入って来たなり春香を見つけてあらんが飛びついた。


「痛いって、あらん。」


よく見えなかったけどあらんも泣いているように見えた。


それから全員揃って、ガラガラの教室で先生が来るのを待つ。


このまま授業が普通に始まるのか、気づくのか。


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