クラスゲーム
「そんな…すまなかった!」


「いや、先生達はこのゲームの呪いで今まで気付かなかっただけなので。」


たかしはどこまで人がいいのやら…。


「まあ沙知は先生に殺されたけどね。」


余計な事を言わなくていいのに心愛が先生を睨みつけた。


「もういいって、あんたひつこいわ。」


殺された沙知の方がやっぱり大人…。



先生はわけもわからず困惑しているようだったけど話をしているうちに落ち着きを取り戻していった。



「本当に頑張ったな。でもみんなは行方不明なんかじゃないのか…。」


先生が悔しそうに拳を握り締めるけどそれに関しては何も言えない…。


だってゲームだった、自分が殺されるのなら…とはいえ、私たちはクラスメイトを自分の手で殺したのだから。


もうこんなゲーム行われて欲しくない…。


止めるにはどうするべきか話し合った結果、夜の12時まで学校に残ると決めた。


それぞれ家に電話をし、学校の鍵は先生が最後らしいから私達は隠れて学校に残る。


そして先生が全員出ていったと確認した私達は屋上に集まっていた。


「間宮が現れる保証はないんだぞ。」


「それでもやらないよりマシだろ。」


「でも、私がまずクラスゲームをさせないといけない側だよね。」


「だから、裏で多分間宮が操ってるからそれを止めようとしてるんだろ。」


みんな自分の意見を周りを気にせず述べて先生もオロオロしている。


本当にこんなので大丈夫なんだろうか…。


でもそうしているうちにその時はすぐにやってきた。


夜の12時になり、校庭に降りる。







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