クラスゲーム
私がそう聞くとみんなやっぱり悩んでるのか誰も口を開こうとはしなかった。

やっぱり。
「でもやるしかねぇよな。俺が生き残ってやるぜ。」
と、自信たっぷりに腕を組む谷君。
どこからそんなやる気が湧いてくるのか…。
さっきまで怒ってたじゃん。

「でもさ、このまま中学校卒業すればどうなるのかな?みんなで協力して、なにもしなかったら普通に卒業できるでしょ?そうしたらもうクラスメイトじゃなくなるんだよ…??」

やば!千穂頭いい!
その手があったか!と言わんばかりに立ち上がる私と賢斗。

「おい、なにお前立ち上がってんだよ。」
賢斗がにらんでくる。
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