クラスゲーム
ヒュー…。

いつもより少し暖かい風が吹く。

夏でも夜は寒いなぁ。って…。

「賢斗?!どこ!」
ひそひそ声で姿の見えない賢斗を探す。

嘘…やっぱりいっしょにいても無駄だったの…。

グチャッ…。
その時背後から何かが弾けたような音がした。
「え…?」


振り返って目にしたもの。


笹川功希の持ってるナイフが山本君の腹部を貫いていた。

「はは…。殺しちゃったよ俺。」

そう言って徐々に私に距離を縮める。

いや…。いや!
動け、私の足!

なんとか学校の中に逃げ込んだ。

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