クラスゲーム
「正当防衛?だから包丁をね。」
軽く言いたいことだけ一言にまとめてスーパーを出ようとドアに近づいた。
すると
「ひゃっひゃー!今日はだーれを殺すかなー」
とスーパーの前の道をふらふら笑いながら歩く笹川君を見つけた。
「やば!」
とっさに物の陰に隠れて笹川君の様子を見る。
ガチャ…。
静かなドアが開く音と静かな足音とともに笹川君が入ってきていることがわかる。
私は左の奥の手洗い場にさっと逃げ込んだ。
すると…。
「わ、わたしも一緒に隠れさせて…!」
もう隠れるところがないのかかなえはドアノブをカチャカチャ回し始めた。