光が眩しいから
生徒会室に入ると、佳珠音がもう先に来ていた。

「おはよう。」
「あぁ、おはよう。」

挨拶を交わし、二人で静かに仕事をはじめる。


朝と部活終わりの放課後に集まることが多いといっても、実際朝集まっているのは佳珠音と俺だけだった。

朝は集まりが悪い。

というより俺と佳珠音が特殊だった。
佳珠音はなるべく家にいたくないし、俺はゆきに会いたくなかった。
二人とも何かから逃げるように仕事をしていた。

だからこそ、分かりあえていた。
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