光が眩しいから
授業中も一真は何か聞きたそうにしていたが、授業は真面目に受けるタイプの俺は一真にかまわずに授業をしていた。


『キーンコンカーンコーンキーンコンカーンコーン』

チャイムが5限の終わりを告げる。

「おい!
こう!
さっきのどう言うことだよ!」
「どう言うことって、そのまんまの意味だけど。
ほら次体育だから更衣室行くぞ。」

俺は体操着を手にして歩き出した。

「ちょっ、待てって!」

一真が慌てて体操着を手にして着いてくる。
啓がドアの所で待っていた。

「ちょっ聞いてよけい~!
こうがさぁ昼佳珠音といたらしいんだよ。」
「へーそうかぁ。
ふーん。
そう言うことか。」

啓はやっぱり分かったようだ。
鋭いからな。

「はっ?!
そう言うことって何だよぉー」
「まぁ一真は馬鹿だから分からないな。
けい、馬鹿はほっといて体育いこうぜー。」
「そうだな。」
「ちょっ二人とも酷くない?!」
「まぁ放課後話そうぜ。」

俺の提案に一真は渋々頷いて後を着いてくる。

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