光が眩しいから
「んー…」

俺が困って言葉に詰まっているのを見て、啓が口を開く。

「お互いの気持ち知った上でなんだろ?」

啓は一真ではなく俺に質問をした。

「あぁ。」

俺は頷きながら短く返事をした。

「そうか。」

「そうかって!
ちょっ!
そんでいいわけ!?」

「黙れちびっこ。
恋愛に他人が口挟んだって意味ねぇんだよ。
恋愛は本人どうしの問題だ。
こいつがいいっつうなら、見守るしかできねぇんだよ。
他人が口挟む問題じゃねぇ。」
「っつ………
分かったよ。」

啓が少しふてくされたように言った。

< 36 / 43 >

この作品をシェア

pagetop