光が眩しいから
でも部室では吸わないことに決めている。
廃部にでもなったらバンドの練習も出来なくなるからだ。
でも今日無意識に吸おうとしてしまったのは多分、色々考えて、思い出してしまったからだろう。
俺が引き金で、昔のことを色々…。

『♪~♪♪~~♪』

不意に俺の携帯が鳴った。
画面に佳珠音の名前が表示されていた。

「もしもし」
『もしもし』
「どうした?」
『部活終わったら生徒会いくか?』
「あぁ。
適当に切り上げて行こうとおもう。
そうだ、佳珠音はいつ部活終わるんだ?
一緒に行こう。」
『なら私が部活終わったら、軽音の部室によるよ。
どうせ通り道だし。』
「あぁ。
分かった。
それまで部活やってるよ。」
『それじゃあまた後で。』
「ああ。」

佳珠音との電話を終えると、春樹が少し眉間にシワをよせて俺に視線をむけていたのに気づく。
まぁ、想定内だけど。

「おい、どういうことだよ。」
「こいつら付き合うことになったんだよ。」

啓が面倒臭そうにため息をはいて言った。

「だってお前…
ゆきちゃんは」
「これはこうの問題だ。
口出しするな。」

啓が春樹を少し睨みつけた。

「まぁそう言うことだから、練習しよう。」
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