光が眩しいから
そして俺達が雑誌を買おうとレジへ向かうと、店員が声をかけてきた。

「お前ら三人さぁ
バンドとかに興味ない?」

本当にいきなり言われたから、驚いた。

そして真っ先に一真が口を開く。
「俺はあります!
中1からギターやってるし、高校入ったら絶対軽音入ってバンド組もうって思ってました!」

そして啓が

「俺も桜庭と同じです。
俺は中3からベースやってますし…」
「そこの少年は?」

店員が俺に聞いた。

「俺は別に何もやってないですけど…
でも高校の部活は軽音に入ろうと思ってました。」
「ところで、貴方は何でそんなことを聞くんですか?」

椿がたずねると店員はにやっと笑って、

「俺今バンドメンバー探してるんだよね。」

そう答えた。

「お前ら一緒にバンド組まない?」
「「「えっ!?」」」


実はこの店員は、俺達のバンドのはじまり。
そして俺達のバンドのドラムである坂谷春樹だ。



こうて俺達は、何もできない俺をヴォーカルにして、バンドを組むことになったわけだ。
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