世界は僕を知らない
-バッシャーン!!




地面が崩れてあたしは
池に落ちてしまった。



手を伸ばしたまま
あたしはどんどん沈んでいく。




あたしこのまま……




ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーー・・・・




-ヒューーーバンッ!!



あたしはハッと目を覚ました。



目の前にはキレイな打ち上げ花火と
たくさんの出店とたくさんの人達。



これってあのひょうたん池の花火大会?




でもなんで?




「大丈夫?」



あたしの顔を心配そうに
のぞき込む人物にあたしは驚いた。



『リオ……?』



「ボーっとしてどうしたの?」



「具合でも悪いのか?」



「ジュース飲む?」




ヒデと真未……




『大丈夫だよ。花火の音にビックリしただけ。』





どうして亡くなったはずのリオが?




「体調には気を付けてよ?
あの厳しい彼氏に怒られるよ?」




リオはそう言いながら
あたしにうちわを渡してきた。



『彼氏ってだれの?』




「だれって…」



「買ってきたぞ。」




ヒデがそう言いかけると
聞き覚えのある声が暗闇からした。




「人ごみにでも酔ったか?」




あたしはその人物に目を疑った。





『………大将?』







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