ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―



その中に私が混ざっていいのか悪いのか……。



いや、そんなの悪いに決まってる。



皆優しいから私なんかと一緒にいてくれるんだ。



……って、その前に!



そう、その人気者の七瀬君!!!そんな人が私なんかと2人3脚なんて………。




ダメだ…女の子の嫉妬が目に浮かぶ…。



……うん。
普通…いや、それ以上に怖いですよね……。



………断るしかないでしょ!!




「む、むりだよ!!!!!何で私なんかと!?!?
もっと可愛くて足の速い子と走った方がいいよ!!!!」




2人3脚といえば、肩を組んだりする訳で、もちろん人気者のさくちゃん、和希君、七瀬君の3人の隣は誰もが狙っている特等席だ。




私が必死で断っていると……




「………成瀬さんって無自覚なんだね。」




と言って私の方を見ながら七瀬君が苦笑していた。

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