ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―


もー!!!!なんで言ってくれないかなぁ!

こーなったら仕返ししてやる!


「さくちゃん!」

「ん?」

―カシャッ


やったー!大成功!!

……って思ったのに……さくちゃん顔隠してる!!!!!


「なんで!?!?」


「陽和の事だからどーせ仕返しするつもりだったんだろ?俺がわかんない訳ないじゃん。」


く、悔しい!!!!!

もうさくちゃんなんか知らないもん!


ぷいっとさくちゃんから顔を背けて私はスタスタと歩き出した。


「陽和ー?なーに拗ねてんの?」


「拗ねてないもん。」


「ははっ、そんな顔で言ってちゃ説得力の欠片もないぞー。」


さくちゃんったらバカにして!!!


「もう!さくちゃんなんか知らないんだから!」


私は走り出した。


「おい!陽和!!」


後ろでさくちゃんの声がしたけど振り向いてなんかあげない!
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