ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―


「いや、陽和がいなくなったのは俺のせいでもあるよな。……‥ごめん…。」


「だ、だいじょぶだよ!!」


「って言うか……あいつ、何なの?」


「え、あ、あいつって?」


「さっきのカフェの。」


「あ、涼太くんのこ………。」


私は「涼太くんのこと?」と聞こうとしたけど最後まで言えなかった。


え、なんでって?


さくちゃんに……口を塞がれていたから。


さくちゃんはキスを止めると少し怒ったように言った。


「あいつの名前呼ぶな。」


「え、どうして?」
 

「そんなん妬くからに決まってんだろ。」


さくちゃんはそう言ってぎゅっと私を抱きしめた。


「は、はい……。」


私は嬉しさと恥ずかしさで顔が熱くなるのを必死で隠した。


「もう絶対逃げたりすんなよ。」


「うん!絶対しないよ!」


そう言って2人で笑いあった。




その後はさくちゃんといっぱい写真を撮りました。







ねぇ、さくちゃん。



これからも2人で沢山の思い出を
作っていこうね。



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