ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
*
次の日も私達のクラスには沢山のお客さんが来てくれてコスプレ喫茶は大盛況だった。
2日目の午後はさくちゃんと一緒に文化祭を回った。
普段とは違うデートみたいですごく楽しかった。
相変わらずさくちゃんはずっと私をいじって遊んでましたけど!!
でも、海で涼太くんに言われたことを思い出すとそんな意地悪もなんだか嬉しく感じられた。
午後を満喫してついに売り上げ発表の時がきた。
第3位まで呼ばれて私達のクラスはまだ残っている。
残るは2年B組と3年C組だ。
「第2位は……。」
私達のクラスは皆手をぎゅっと握って願った。
「2年B組です!!!」
司会の人が大きな声で発表した。
「はぁぁ……負けちゃった……。」
「あと少しだったのにー……。」
皆で一生懸命頑張ったんだけどなぁ……。
みんな落ち込んでいる。
でも……私達のクラスには笑顔が1番だよね?
私は思い切って皆に声をかけた。
「結果は2位だったけど、このクラスの皆で楽しい思い出が沢山できたよね!
2年B組には笑顔が1番似合うよ!最後まで笑顔で楽しも?」
私がそう言うと、皆が笑顔になった。
「そうだな。最後まで楽しまなきゃな!」
「その通りね。皆で最後まで頑張れたからそれだけでも十分!」
さくちゃんと杏華が私に続いてそう言ってくれた。
「そうだね!よーっし!皆、最後まで楽しんでさいっこーの思い出を作ろう!!!」
香織ちゃんが言うとクラスの皆もやる気になったみたいだ。
私達は皆で打ち上げ花火の準備に向かった。