ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―



「はぁ…はぁ……。」



屋上まで来ちゃった……。


「……うぅ……さ、くちゃん……ヒック……なんで……なんでぇ……」


涙が溢れて止まらない……。



もう…思い出してくれないのかな……?



私は屋上でひとり泣き続けた……。




ひとしきり泣いた後、私は鞄を病室に忘れたことを思い出して病室に戻ろうとした。



その途中、さくちゃんママと病院の先生が話している声が聞こえてきた。



もしかして……さくちゃんのこと?


私は二人の話に耳を傾けた。
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