ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
*
「それで、南くんは記憶喪失になってしまったと…。」
次の日私はクラスの皆にさくちゃんの事を話した。
「咲夜なら思い出してくれるって俺達が信じようぜ。」
さくちゃんの親友の和希くんが皆に向かって話す。
クラスの皆もその言葉に頷いた。
「あの、さくちゃんが思い出してくれるまで皆も……協力してくれませんか…?」
私がおずおずと聞くと、皆は当たり前とでも言うように笑顔で頷いてくれた。
「ありがとう…!」
私も笑顔で返した。
このクラスは本当にいいクラスだ。
皆に出会えてよかった……。
皆がいてくれるから私も心強い。
よし!さくちゃんが思い出してくれるまで精一杯頑張らなくちゃ!!