ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
「元気だな……さんきゅっ。」
さくちゃんの顔が笑顔になった。
「おうっ!なんてったって俺はお前の親友なんだからな!相田 和希だ!」
「和希か…なんか懐かしい感じはする…。」
「おっ?おっ?よし!そのまま思いだせ!!」
「ははっ、無理に決まってんだろ。」
さくちゃんが笑ってる……自然に笑顔になれてる…。
和希くんはすごいなぁ…。
「和希くん、さくちゃんを笑わせてくれてありがとう!」
私は他のみんながさくちゃんに名前を教えてる間に和希くんにこそっと耳打ちした。
「おうっ!気にすんな!
陽和ちゃんもなんかあったら言えよ?咲夜が思い出すまで一緒に頑張ろうなッ!」
そう言って口角をあげる和希くんは本当に心強い。
「陽和、私のことも頼りなさいよ?
いつでも話聞くから。」
「うん、ありがとう杏華!
良い友達を二人も持って私は幸せ者ですなぁ…。」
「「なんか陽和(ちゃん)年老いた?」」
二人の声が重なった。
「なっ、老いてないもん!!」
そう言って、三人で笑いあった。
杏華、和希くん二人とも本当にありがとう。