ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
あ、やべっ、頭撫でたままだった。
俺はとっさに謝った。
「急にごめんな。知らない奴に頭撫でられててびっくりしたよな。
いやぁ、目が覚めたらお前が横で眠ってるから………って……え?」
俺は途中で言葉を止めた。
彼女が泣いていたんだ。
え、!?俺、何か変なこと言ったか!?
「なんで、泣いてんの?大丈夫か?
えっと……名前……。」
俺は彼女に名前を聞いた。
それを聞いた瞬間彼女の顔が更に歪んだ。
―ガタンッ
彼女はイスから立ち上がって病室を飛び出していった。
「あ、おいっ!」
俺はとっさに呼び止めたけど彼女は振り向いてくれなかった。