ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
残された病室で俺はさっきの彼女の顔を思い出した。
綺麗な瞳から悲しそうに涙をポロポロ溢れさせている彼女を見た時、俺の心臓は大きく反応した。
―ドクンッ
最初のものとは違う……。
思い出すと頭が痛くなる。
な、んだ……これ……痛ってぇ……。
俺は自分の頭を抱えて、そのまま意識を失った。
意識を失う直前、俺の脳裏に映ったのはさっきの彼女が優しく微笑む姿だった……。