ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
なのに俺は…俺の勝手な気持ちで陽和を傷つけた。
「ダメダメじゃねぇか。
何が大切にしたいだ…。」
俺は陽和に言われた言葉。
『大嫌い』
たったその一言が俺の胸に突き刺さった。
大事なもん何一つ守れないで、記憶まで失くして……俺はとことんダメな奴だ。
一人で落ち込んでいると、病室のドアが開いた。
陽和かと思い、俺は反射的にドアの方に顔を向けた。
入ってきたのは和希だ。