ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
やっぱり好き
#陽和side
次の日の放課後。
今日は久々にさくちゃんのいる病院に行く事にしたんだけど‥‥
「やっぱり無理だぁ~!!!」
机に突っ伏しながら足をバタバタさせていると杏華と和希くんがやってきた。
「無理じゃないでしょ。ほら陽和、行ってきな?」
「陽和ちゃん!!今日行けば良い事あるって!!」
そういえば和希くん、昨日もそんな事言ってたような……。
「で、でも一週間も会ってなかったんだよ?……やっぱり怖いよ‥。さくちゃんに嫌われてたら、私もう生きていけない……。」
「ぶふっ…そんな、陽和ちゃん大袈裟なぁ~!…くくっ……」
何が面白かったのかよくわからないけど何故か笑っている和希くん。
「ちょっと、笑うのやめなさいよ相田。」
杏華がそれを見て和希くんの頭をベシッと軽く?叩いた。
「って!何だよ五十嵐ぃ~、俺に構って欲しいなら口で言いなさい、くーちーで!ほれほーれ♪」
そんな事を言う和希くんはきっと私のために気を使ってくれてるのかな…?
「何よそれ、馬鹿じゃないの?」
スパッと言い放つ杏華は無表情。
それに対して和希くんは、
「ぬぉわ!?毒舌五十嵐め!もうちょっと乗ってくれてもいいだろぉ~!」
なんて言いながらも顔は笑顔なままだ。