ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―


「ふふっ……」


そんな二人を見ていたら思わず笑ってしまった。


「あっ!陽和ちゃんやっと笑った!!」


和希くんにそんな事を言われた。

やっとって……やっぱり和希くんは優しいなぁ…。


「あ、あの、和希くん…ごめんね、‥‥その…いつも気を使わせちゃって…。」


「ぬぁーに言ってんの!俺がしたくてしてる事だからいーの!!

それに、陽和ちゃんには笑顔が一番!なっ!」


「そうね、それは同意だわ。」


「ふふっ、二人ともありがとう!なんか元気出てきた。私、頑張ってくる!」



二人に勇気づけられて、私は教室から走って病院に向かった。

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