ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―


さくちゃんが隣にいてくれるから……私はそれだけですっごく幸せなんだ。


だから安心して、涙腺が緩くなるのかな?


笑っちゃうね…。

私、子供みたい…。



「陽和、俺と付き合って下さい。」


「……っはい!」



私が頷くとさくちゃんはさっきより優しく包み込んでくれた。


「さくちゃん……大好き…。」


私がそう言うと、さくちゃんは私の顔をあげさせた。


―チュッ


「……俺も。」


そう言って微笑むさくちゃんは今までで一番かっこよかった。


私は何も言えずに真っ赤になってしまった。







ねぇ、さくちゃん


想いを繋いでくれて…ありがとう。


私ね、これからもきっとさくちゃんしか好きになれないよ……。


だから…もう二度と離れていかないで…


ずっとずっと……傍にいてね…。


< 164 / 213 >

この作品をシェア

pagetop