ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
これは……止めなきゃだよね?
……でも2人とも怖いよぉ。
「ふ、2人とも喧嘩しないで!?!?それにその……え、笑顔が怖い、から……その、えっと……」
私は我慢できなくなって、つい声を出してしまった。
「陽和‥‥俺ら喧嘩なんかしてねーよ。んな怖がんなって」
さくちゃんに頭を撫でられた。
やっぱりさくちゃんの手は優しいなぁ。
「あ、陽和ちゃん、そろそろこれ持ってかないとやばくない?早く行こ!!!」
「あ!!!忘れてた!!!急がなきゃ!!!」
「まぁそーゆーことでー俺が持ってくから南は教室戻ってていーよ!!!」
七瀬君が笑顔でさくちゃんに言う。
さくちゃんはというと……。
「……チッ…」
ですよね。はい。怒ってますね……。
…でも、なんで?
……んー…考えてもわからない。
そーだ!今日の帰りに聞いてみよ!!!