ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
「うん。陽和はいっつも嬉しそうに南くんの話とか、思い出話をしてくれて、寂しい時も私を頼って、沢山話してくれたよね?」
「う、うん…。」
「それが嬉しかったの。だから、私は陽和の話を聞いてるだけで私まで幸せな気持ちになってたんだ。」
杏華が微笑みながら私の手を握った。
「ごめんね、陽和がそんな事思ってたなんて知らなくて…。
これからは、私の話もいっぱい聞いてね?」
「うん!!
杏華大好きっ!」
私は嬉しくて杏華に抱きついた。
「よかったなぁぁぁ、二人とも~…!」
私達の後ろで和希くんが泣いているフリをしていた。
その横でさくちゃんが和希くんの頭をベシッと叩いた。
私はやっぱりこの三人が大好きだ…。
「さくちゃん、杏華、和希くん
いつもありがとう。」
たまには素直になってみようと思って私がそう言うと、みんなも笑顔で答えてくれた。
「陽和はもっと思ってることを言っていいんだからな。あんま我慢すんなよ。」
さくちゃんはそう言って、私の頭をくしゃっと撫でた。
「うん、ありがとう。」
私は笑って頷いた。
その後は、いつも通りみんなで他愛ない話を沢山した。
「よぉーっし、じゃあ遊びに行く日のこと色々決めちゃおーぜ!」
和希くんがそう言って四人で笑い合いながら計画を立てた。
ねぇ、杏華。
私ね、杏華と親友になれて本当によかった。
杏華と親友になれた私は、きっと世界一の幸せ者だよね…?
これからも沢山お互いの話をしようね。
大好きだよ。
いつもありがとう。