ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
*
まずやってきたのはジュエリーショップ。
色んなアクセサリーが売っていて、どれもキラキラ輝いている。
そんな中、私が一目見て気に入ったのは、真ん中に小さく淡いピンク色のストーンがキラキラと光っている指輪だった。
シンプルだけどすごく可愛い。
「見て見て杏華!!!!これすっごい可愛くない!?」
「んー?」
私が杏華にそう言いながら振り返ると杏華は携帯で誰かにメールをしていた。
「もう!杏華が見たいって言ったからこのお店入ったのに~!」
「ごめんごめん、どれ?」
「これだよ!」
私はそう言ってさっきの指輪を指差した。
「ホント、すごい綺麗。」
「でしょ!!!杏華は見たかったの見れた?」
「あー…と、うん、見れたわ。」
なんか微妙な顔。
「ほんと~?なんかすっごい顔引きつってるー!」
私が怪しそうに聞くと、杏華は
「ほ、ほら陽和、服も見に行こ?」
と言って、近くにある洋服のお店に入っていった。
んー、なんだったんだろ…?
まぁいっか!
「杏華、待ってー!」
私は急いで杏華の後をついていった。