ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
「陽和なんかいいのあった?」
お店の中をひと通り見て回った。
杏華に聞かれたけど、服はいまいち良いのが見つからなかった。
もちろん可愛いのは沢山あるんだけど…全部可愛くて迷っちゃうんだよなぁ。
「んー…あんまり…?」
私は苦笑して答えた。
「そう、じゃあヘアアクセなんかはどう?」
「ヘアアクセ?」
「陽和いっつもおろしてるけどたまには色んな髪型に挑戦してみてもいいと思うよ。」
杏華は淡々と話しながらヘアーアクセサリーのコーナーに向かっていった。
私はその後を追いかけながら杏華に聞いた。
「で、でも私不器用だから上手くできるかわかんないよ…?」
「しょうがないから今日だけは特別に私がやってあげるわ。」
杏華がそう言いながら「どれにする?」と聞いてきた。