ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―


「これは、予約…。

今はこんなんしかあげられないけど、いつか絶対左手にはめられるように俺頑張るから。だから…これからもずっと一緒にいてください。」



さくちゃんのその一言で私は涙を堪えられずに涙を流したままもう一度さくちゃんに抱きついた。


「うん…うん……ずっと一緒にいる。

さくちゃん…ありがとぉ…。」



「どーいたしまして!

ふはっ、陽和今日泣きすぎ。」



「……だってぇ‥…嬉しくて……。

…さくちゃん……大好きっ…。」



私はさくちゃんに向けて精一杯の笑顔で言った。



「ん‥.?じゃあ俺は…愛してる…‥。」



さくちゃんはいつも私の予想の斜め上をいく。


今だっていきなりそんなことを言うから私の顔はおかしいくらいに熱くなって……


「……私も…。」


そう言うだけで、心臓はさくちゃんに聞こえちゃうんじゃないかってくらい大きな音を立てている。



「陽和も…なに?」


「‥‥‥っ…い、意地悪…‥!」


「俺だって陽和の口から聞きたい。

陽和も…なーに?」



意地悪さくちゃんだ…。


なにがなんでも言わせるって顔してる…。

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