ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
「おはよう、陽和。」
学校に着いて教室に入ると珍しく杏華から挨拶をしてくれた。
それを聞いた私はまた涙腺が緩んでしまった。
「杏華おはよぉぉぉ…。」
「陽和ったら、まだ泣くのは早いわよ。」
なんて苦笑しながらハンカチを渡してくれた。
「ありがどぉー、でも杏華のハンカチを使うわけには…‥。」
「私は2枚持ってるから心配しないで。」
「うぅー、ありがときょおかぁ~…。」
杏華は春からファッションやインテリアなど、色々な物のデザインをする専門大学に通う。
私は保育関係の短期大学。
大好きな杏華と離ればなれはすごく寂しいけど実は私と杏華が通う大学は案外近くにあるから会おうと思えばすぐに会えるんだよね。
それでもいつも一緒に居た親友と学校が離れるのはかなり寂しい。