ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―


だから今日はいっぱい杏華と写真を撮って目に焼き付けておかなくちゃ!


もちろん他の友達とも!

そう一人で考えていると後ろから肩を叩かれた。


「ひーよりちゃん!おはよう!」


振り向くと、そこには七瀬君がいた。


「七瀬くん!おはようっ!」


私は笑顔で挨拶をした。

七瀬君にも沢山お世話になったなぁ…。

七瀬君とも後で沢山話したい。


「もう卒業式だなぁー、なんか実感わかなくない?」


「そうだね、でも皆と離れちゃうと思うとすごい寂しい…。」


「そーだなー、でもほら、大人になってもまた皆で集まったりしよーよ!同窓会みたいな感じでさ!」


「やりたい!」


私は目を輝かせて言った。


「おうっ!」


二人で笑いながら話していると向こうから七瀬君を呼ぶ声が聞こえた。


「じゃあ陽和ちゃん、また後でね!」


「うんっ!また後で!」

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