ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―


七瀬くんと話してから、私は杏華やクラスの友達と話していた。


すると、担任の川本先生が教室に入ってきた。


「お前らそろそろ準備しろよー。制服もしっかり着てな!」


いつも元気いっぱいな担任の川本先生、今日は一段と気合が入っている。


「川ちゃん3年間ありがとー!」


クラスの男子がそう言うと、皆も続いた。


「川ちゃん、面白かったよ!」

「せんせーのおかげで元気もらえた!」

「川ちゃん大好きだぜ~ッ!」


皆が口々に言うと、先生は目に涙をためながらいった。


「お前ら式の前に泣かせんなよなぁぁぁあ!俺もお前らが大好きだぞぉぉぉ!」


ふふッ、やっぱりこのクラスは温かくて本当にいいクラスだ。

< 205 / 213 >

この作品をシェア

pagetop