ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―



「え、ちょ、陽和!?」


杏華の声が聞こえたけど答える余裕なんてなかった。


走って走って……。


忘れなきゃ。この想いは全部諦めなくちゃ。


いつから私……こんなに欲張りになっちゃたんだろう。


さくちゃんにとって私はただの幼馴染。
幼馴染以外の何でもないんだ……。



それはわかっていた。わかっていた……はずなのに…。




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