ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―

片想いの形は自由……。


「うん。……うん、そう…だね。」


『そうだよ。そうだよ。』


「ありがと杏華。私頑張るよ。」


『ふふっ。私は何もしてないよ。』


そんな事ない。杏華にはいつもいつも助けてもらってばっかりだ。


「杏華がいてくれてホントによかった。」


『えー、なにそれ。』



ふふっと笑いながら杏華が言った。


でも、本当だ。

杏華がいてくれなかったら……一人だったら何にも出来なかった。


「ホントにありがとう。」


『どういたしまして。じゃあおやすみ。また明日学校でね。』


明日?あれ?

今日は体育祭だから……明日は学校休みだよね?



「杏華、明日は休みだよ。」


『あっ、そーだったわね。』


「あははっ。また月曜日ね!」


『はーい。』



そう言って電話を切った。


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