ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
「だから寝てるのかって思ったけど、昨日は陽和ママと出掛けてるし。」
「なんで知ってるの!?!?」
「陽和の家行ったら陽和パパがそう言ってたから。」
「来たの!?!?」
「うん。…って言うか、そんなことはどうでもよくて……。
なんで一昨日先に帰ったの?」
うぅ……。さくちゃんには1番聞かれたくなかった。
「な、なんでもないよ!!ただ、急用思い出しただけ!!」
私はとっさに嘘をついた。
「……なんで嘘なんかつくんだよ。
何か、あったんだろ?」
なんでさくちゃんには全部わかっちゃうんだろう。
もうこうなったら言うしかない。
「さくちゃん、早川さんに………告白……されてたから。」
ちょっと声が小さくなってしまった。
「え?……陽和…見てたのか?」
「いや、見てたっていうか……見えちゃった…というか‥。」