ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―


*

「ねぇ、さくちゃん。」


「ん?」


「その…朝は、ごめん‥‥ね?」


ちょっと怖かったけど言う事ができてスッキリした。


「あー、あれは俺も悪かった。

いーよ。お互い様!な!」


そう言ってさくちゃんはいつもの笑顔で笑ってくれた。


「うん!!」



私、さくちゃんに恋してよかった。


こんなに優しいさくちゃんのこと、諦めるなんて絶対に無理だ。


それに……もうこの気持ちを隠すのも辛くなってきた…。

 

もう……伝えてもいいかな?



私が好きって言ったら……さくちゃんはどうする?



驚くかな?

気まずくなっちゃうかな?



これからも隣で笑っていてくれるのかな……?



言いたいのに……さくちゃんと離れるのが怖くて言えない‥‥。



なんて‥‥‥わがままだなぁ私。
 


でもそのくらい…前よりもずっとずっと大好きになっちゃったんだ。





ねぇ、さくちゃん。


さくちゃんは……私のこと、どう思ってるの……?




さくちゃんの気持ちが知りたいよ…。

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