ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
「もう!七瀬君はちょっと黙ってて!!!」
「わかったわかった。
陽和ちゃん、何かあったら俺にも相談してよ?聞くくらいならできるから。」
急に真面目な顔で言うからびっくりした。
「あ、うん。
ありがとう、七瀬君!!」
「いーえ!んじゃまた後でね~。」
ひらひらと手を振りながら七瀬君は教室を出て行った。
七瀬君がいなくなると、杏華がにやにやしながら私を見ていた。
「な、なに?」
「陽和さぁ~もう七瀬でもいいんじゃなーい?」
いきなり何を言い出すの!?
「何言ってんの!?!?」
「だって七瀬、陽和のこと大好きじゃん?
しかも、あんなに想ってくれる人
なんてそうそういないよー?」
確かに……それはそうだけど…。
「私はさくちゃんが好きなの!」
「はいはい、そーですよねー。
陽和は南くんらぶだものねー。」
もう!杏華ったら何でそんなに楽しそうなのよ!!!
私の反応を見て楽しむなんて!