ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―


だからね?

もう隠すのはやめるよ。





「……さ、くちゃん…」


「ん?」


「………き。」


「え、?」






「……好……き……。

さくちゃんが………だい、すき……。」


涙がどんどん溢れて上手く言えない。


言っちゃった……。


もう……隣で笑ってくれないかな?

さくちゃんの笑顔が大好きなのに……。




さくちゃんは何も言わない。



「さ、さくちゃん……?」



―グイッ



「………え、…?」


気がつけば私はさくちゃんの腕の中にいた。


え、私……さくちゃんに抱きしめられてる?


抱きしめ……えぇ!?!?


ちょ、ちょ、ちょっと待って!!!!!


「さ、さくちゃん!?!?どうし…「俺も。」


「え、?」






「俺も……陽和が好き。」




す、き………?


「………え、……さ、さくちゃ……何言って……?」






「すっげぇ好き。」



さくちゃんはそう言ってもう一度力強く私を抱きしめた。

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