ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―
*
「陽和ちゃん!」
「え?あ、早川さん!どうしたの?」
早川さんが小走りで近づいてきた。
「あのね、今日の放課後ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけど…。」
放課後かぁ、じゃあさくちゃんにも言っておかなきゃ。
「うん、いいよ!」
「ホント!?ありがとう!!!」
ふわっと笑った早川さんはホントに可愛い。
女子の憧れ全部持ってる気がする。
羨ましい……。
「陽和ちゃん?」
ぼーっとしてたら早川さんが首を傾げながら私の顔を覗いていた。
「あ、ごめんね!!!なんでもないよ!」
「そっか!じゃあ放課後、教室に残っていてくれるかな?」
「うん!わかった!」
早川さんは手を振りながら教室から出て行った。