ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―


「2人共ごめんね!!!!ありがとう!!」


「いーのいーの!」


「おう!陽和ちゃんいるしなー。」


にっと笑って七瀬くんが私を自分の方に引き寄せた。

「ちょっと七瀬くん!!!離して!!!」


そりゃあ、もちろんすぐに引き剥がしましたよ。


「ちぇ、やっぱさくちゃんがいーんだよなー。陽和ちゃんは。」


「七瀬くんはさくちゃんって呼ばないで!!!南って呼んで!!!」


「なにそれー、彼女の特権ってか?」


にししっと笑う七瀬くんは絶対私の反応を見て面白がっている。


「2人って仲良いんだね?」


早川さんがふふっと笑いながら聞いてきた。


「そー俺達、超仲良し☆」


「そんなんじゃないから!」


2人共同時に全く違うことを言っている。


「ふふっ、なんかいいね!」

「あ、はは‥‥‥。」


私は苦笑した。


「あ!それでね、2人にこのプリントをホッチキス留めして欲しいんだ!」
 

「はーい!」

「りょーかい!」


「ありがとう!お願いします!」


言葉を交わして皆それぞれ作業に取りかかった。


黙々と作業を続けて1時間半が経った頃、すべての冊子が作り終わった。


「「終わったぁ~!!!」」


私と七瀬くんは同時に声をあげた。
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