可愛い弟の為に
透は高校受験でもやってくれた。

もうこの時すでに透は国公立大の入試問題をこなすくらいの学力があったのに。

だって中1の時、僕は医学部5年生。
大学で使っていたテキストを渡したら普通に読んで理解していた。

それくらい頭脳明晰なのにランクを落としまくって受けた私立高。

勿論余裕で合格。

中学の先生と両親は泣きそうなくらい、言うことを聞かない透に手を焼いた。

高校は大歓迎だったみたいだか。

そんな透を見て、両親は本当に途方に暮れていた。
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