可愛い弟の為に
桃ちゃんの体の震えが止まらない。
頬に伝う涙を指で掬うと
「怖がらせてごめん」
僕は桃ちゃんの体から離れる。
「お風呂、入っておいでよ。今日は疲れただろ?」
桃ちゃんに言うとコクコクと頷いてベッドから出て行った。
バスルームに入るのを見て僕は大きく深呼吸をした。
あんまりこういう手を使うのは好きじゃない。
けれど。
一応夫婦になったのだからあまり羽目を外すような行動は止めてもらいたいしそれなりの品格を僕は求める。
多少はおふざけはいいけれど、やり過ぎはよくない。
今日は本当に疲れた。
早く寝たいけど…寝られないだろうな。
あ、そうだ。
来週、高石家親族による品評会か!!
うわ、桃ちゃん連れて行かないといけないのか。
吐きそう~
桃ちゃん、嫌がるだろうな。
もう、本当に憂鬱だ。
桃ちゃんがバスルームから出てくると僕もその後に入る。
実は出てきたの時の髪の毛の濡れ具合が…僕のツボを突いて一瞬見惚れてしまった。
案外、かわいい顔してるんだよな。
睫毛長いし、目も大きいし。
今朝よりは少し、桃ちゃんに興味が出てきたと思う。
ただ、僕はそうであっても桃ちゃんは…こんなオッサンを好きになるんだろうか。
大学1年だぞ、まだ。
僕、今年で29歳。
こんな自問自答を繰り返している。
バスルームを出ると何と部屋は真っ暗。
とうとう逃げたか。
まあ逃げられても仕方がないな、と思ったら。
桃ちゃんはソファーに腰を掛けて夜景を見ていた。
頬に伝う涙を指で掬うと
「怖がらせてごめん」
僕は桃ちゃんの体から離れる。
「お風呂、入っておいでよ。今日は疲れただろ?」
桃ちゃんに言うとコクコクと頷いてベッドから出て行った。
バスルームに入るのを見て僕は大きく深呼吸をした。
あんまりこういう手を使うのは好きじゃない。
けれど。
一応夫婦になったのだからあまり羽目を外すような行動は止めてもらいたいしそれなりの品格を僕は求める。
多少はおふざけはいいけれど、やり過ぎはよくない。
今日は本当に疲れた。
早く寝たいけど…寝られないだろうな。
あ、そうだ。
来週、高石家親族による品評会か!!
うわ、桃ちゃん連れて行かないといけないのか。
吐きそう~
桃ちゃん、嫌がるだろうな。
もう、本当に憂鬱だ。
桃ちゃんがバスルームから出てくると僕もその後に入る。
実は出てきたの時の髪の毛の濡れ具合が…僕のツボを突いて一瞬見惚れてしまった。
案外、かわいい顔してるんだよな。
睫毛長いし、目も大きいし。
今朝よりは少し、桃ちゃんに興味が出てきたと思う。
ただ、僕はそうであっても桃ちゃんは…こんなオッサンを好きになるんだろうか。
大学1年だぞ、まだ。
僕、今年で29歳。
こんな自問自答を繰り返している。
バスルームを出ると何と部屋は真っ暗。
とうとう逃げたか。
まあ逃げられても仕方がないな、と思ったら。
桃ちゃんはソファーに腰を掛けて夜景を見ていた。