可愛い弟の為に
「…かったの」
「はい?」
透がモゴモゴ言うので聞き取れなかった。
透の顔が段々真っ赤になる。
「誰にも取られたくなかったの!ハルを」
僕は思わず手を叩いた。
透、ますます顔が赤くなる。
…透~!!可愛いところ、あるじゃないか!!
はっきりと言うね~
ただ、僕に言うんじゃなくてハルちゃんに言えよ。
「お前にもそういう感情があるんだ!
じゃあ、僕からあと一つ、言っておこう」
僕は透の肩を掴む。
「ちゃんとプロポーズしろよ」
出会ってから、ずっとハルちゃんは待ってるぞ。
お前の言葉を。
「…わかってるよ。昨日、色々と準備が整ったから。
本当は今週中にはきっちりするつもりだったんだ。
思っていたよりもちょっと早くなっただけ」
透の目が鋭くなった。
いよいよ、本気になったか。
僕はこの瞬間を誰よりも待ち望んでいたのかもしれない。
透が自分の手で、ハルちゃんを受け止める時を。
ようやく空港の、あの重苦しい呪縛から解き放たれる時が来たな。
お前も、ハルちゃんも。
それを目撃していた僕も。
「はい?」
透がモゴモゴ言うので聞き取れなかった。
透の顔が段々真っ赤になる。
「誰にも取られたくなかったの!ハルを」
僕は思わず手を叩いた。
透、ますます顔が赤くなる。
…透~!!可愛いところ、あるじゃないか!!
はっきりと言うね~
ただ、僕に言うんじゃなくてハルちゃんに言えよ。
「お前にもそういう感情があるんだ!
じゃあ、僕からあと一つ、言っておこう」
僕は透の肩を掴む。
「ちゃんとプロポーズしろよ」
出会ってから、ずっとハルちゃんは待ってるぞ。
お前の言葉を。
「…わかってるよ。昨日、色々と準備が整ったから。
本当は今週中にはきっちりするつもりだったんだ。
思っていたよりもちょっと早くなっただけ」
透の目が鋭くなった。
いよいよ、本気になったか。
僕はこの瞬間を誰よりも待ち望んでいたのかもしれない。
透が自分の手で、ハルちゃんを受け止める時を。
ようやく空港の、あの重苦しい呪縛から解き放たれる時が来たな。
お前も、ハルちゃんも。
それを目撃していた僕も。