東の国 妖合戦
国内でも名を轟かせる東の妖怪達、そして頭領補佐の女郎までもが、三毛によって敗北を喫する。
西の国の軍勢は、一気に押し返していく。
互角の戦い。
この戦の流れは、東西双方の頭領の一騎打ちにかかっている。
「数百年前と同じ流れだの、西の!」
空中から重い斬撃を叩き付ける山ン本。
悪五郎はこれを上段の受け太刀で捌く。
真の姿を現した山ン本の剣の冴えは、数百年前よりも遥かに上だった。
先の戦では、あれでも手加減していたのか。
悪五郎が、押される。
「どうした西の。魔王が聞いて呆れるわ」
山ン本の、風を巻いた刺突!
切っ先が喉元目掛けて襲いかかるのを、悪五郎は辛うじて避けた。
だが避けた拍子に、大きな隙が出来る。
「温いわ!」
引き寄せた刀を大きく斬り上げて、下段から上段へ。
山ン本は悪五郎の腹を掻っ捌いた!
西の国の軍勢は、一気に押し返していく。
互角の戦い。
この戦の流れは、東西双方の頭領の一騎打ちにかかっている。
「数百年前と同じ流れだの、西の!」
空中から重い斬撃を叩き付ける山ン本。
悪五郎はこれを上段の受け太刀で捌く。
真の姿を現した山ン本の剣の冴えは、数百年前よりも遥かに上だった。
先の戦では、あれでも手加減していたのか。
悪五郎が、押される。
「どうした西の。魔王が聞いて呆れるわ」
山ン本の、風を巻いた刺突!
切っ先が喉元目掛けて襲いかかるのを、悪五郎は辛うじて避けた。
だが避けた拍子に、大きな隙が出来る。
「温いわ!」
引き寄せた刀を大きく斬り上げて、下段から上段へ。
山ン本は悪五郎の腹を掻っ捌いた!