わたしの恋
2学年同時ということもあり、中は人がごった返していた。
「うわぁ、すごい人。はぐれないようにしなきゃね」
平沢先輩の言うとおり、はぐれないようにして、早く席も取らないと。
きょろきょろ辺りを見回す。
そこへ、4人座れそうなくらいの席を見つけた。
「紗奈、席見つけたよ!」
振り返ると、アレ?
そこにいたのは平沢先輩だけ。
「あれ、紗奈は・・・・・・」
「紗奈ちゃん、秋人連れてあっち行っちゃったよ」
「えぇ!?じゃあ私達も行かないと・・・」
あわてて平沢先輩の指すほうへ行こうとする。
「待って桃花ちゃん」
「ふぇ!?」
いきなり平沢先輩が手を握ってきた。