わたしの恋


先輩は、ニカッと歯を見せて笑った。


「そんなわけ、ないじゃない!紗奈ちゃんの顔、見たでしょ?いかにも恋する乙女~って感じでさ!秋人もまんざらでもないみたいだし♪」


そう言いながら、カバンからペンケースとノートを取り出す先輩。

その顔は、とても切なげだった。


あぁ、この人は紗奈のことが好きなんだ。

そう思った。


私は・・・・・・。


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