わたしの恋
「もー、桃花遅いよー!」
コンビニの外で待っていた紗奈が震えている。
「ご、ごめん!ねぇ紗奈、1年生って学食使えないの?」
「そうだよー、桃花知らなかったの?」
「う、うん」
「学食が買えないだけじゃなく、学食ルームを使えるのも2年生以上だよ。特に決まりはないみたいだけど、学食は美味しくてこの大学の自慢するところでもあるみたいだから2年生たちが陣取ってるんだって」
「そうだったんだ・・・・・・」
「だから私たちが、おいし~い学食にありつけるのは、2年生になってから」
「そんなに美味しいんだぁ。食べてみたいなぁ・・・」
でも、彼はそのことを知っていたってことは、大学生?
見た目的にも大学2年っていってもおかしくないくらいだった。
いや、でもこの時間にバイトしてるってことは違う大学の人?
「???」
彼のことを少し知れたけど、なぞは深まるばかり。
でも、こんなお客さんの1人に声をかけてくれた。
それだけで私は少し、嬉しくなったのだった。